製品メンテナンスガイド

電動装置

電動遠隔操作装置(コード3芯)

ER 5

ER3型 ER5型

上記写真の電動装置は ER3型 及び ER5型 という型式の製品です。
ER3型は操作盤が、ER5型は駆動部が出荷終了となっております。
ER5型の操作盤はER3型と互換性がありますので、修理の際には

操作盤はER5型へ交換

駆動部はER3型へ交換

上記のように交換して頂くことになります。
バルブ側の型式によってストロークや取付方法が異なりますので、修理の際には製品の型式を御確認下さい。

管吊式 ER3型・ER5型

ER3型・ER5型の内、駆動部の接続仕様が管吊式のバルブ本体は、ポラリス・ER2000の駆動部も接続可能です。
※操作盤・駆動部双方の交換となります。
※作業の際にはバルブ本体の型式・口径を必ずご確認ください。

管吊式の場合、駆動部はグランドナットで固定されています。このグランドナットを緩めて外し、駆動部を交換して下さい。

この時、ストロークが正常である事を必ず確認して下さい。
※内部一式を最後まで押し込んで、スピンドル継手のくびれ下部分と、振れ止め上面が同じ高さとする。

操作盤と駆動部を接続するコードは、
 ER3型・ER5型 は3芯(赤・白・黒)
 ポラリス(ER2000)は2芯(白・黒)
となります。
既存のコードを使用し駆動部を交換する際には、白・黒の2芯のみ結線して下さい。
結線後は必ず、エフコテープ等で防水処理を施して下さい。
結線の際には必ず下記「結線時の注意」をご覧下さい。

メンテナンス方法

電動装置は接続されているバルブ側に合わせて製作しております。
電動装置の取り付けられているバルブ側の型式や口径によってバルブ側のストロークや電動装置取付方法が異なりますので、修理の際には製品の型式を御確認下さい。

操作盤の点検・確認

ER3型及びER5型の操作盤には、異常を検知した事を表示する点検ランプが備わっています。


点検ランプが「点滅」する場合、
駆動部の接続コードの断線もしくは
駆動部の故障が考えられます。


点検ランプが「点灯」する場合、
駆動部の接続コードのショート もしくは
駆動部およびバルブ側の故障が考えられます。

ER3型・ER5型の操作盤は以下の要領で動作試験が可能です。

電源がONになっている状態で、給水ボタンを押してから駆動部の接続コードの赤線と黒線を結ぶと、給水ランプ点灯する。

電源がONになっている状態で、水抜ボタンを押してから駆動部の接続コードの赤線と白線を結ぶと、水抜ランプ点灯する。

電源がONになっている状態で、 駆動部の接続コードの赤・白・黒、全て結ぶと、給水・水抜、何れの操作をしても点検ランプは点灯する。

電源がONになっている状態で、 駆動部の接続コードの赤・白・黒の全てを操作盤から抜くと、点検ランプは点滅する。
以上が確認できれば、操作盤は正常です。

駆動部の点検・確認

駆動部に負荷をかけない状態で動作可能か?

駆動部をバルブ側から取り外し、そのまま操作盤から操作を行います。

電源をONにし、給水ボタンを押すと、
駆動部が作動し給水ランプ点滅後に点灯に変わる。

電源をONにし、水抜ボタンを押すと、
駆動部が作動し水抜ランプ点滅後に点灯に変わる。

操作盤・駆動部の直結状態では動作可能か?

駆動部をバルブ側から取り外し、操作盤と直接接続して操作を行います。

電源をONにし、給水ボタンを押すと、
駆動部が作動し給水ランプ点滅後に点灯に変わる。

電源をONにし、水抜ボタンを押すと、
駆動部が作動し水抜ランプ点滅後に点灯に変わる。

以上が確認できれば、駆動部は正常です。

手動ハンドル操作に関して

手動ハンドルで給水・水抜操作する場合、操作前に電動装置の電源をOFFにして下さい。

手動ハンドルを下に押しながら、最後まで回して下さい。

手動ハンドルは必ず最後まで回して下さい。
途中で止めますと水の出が悪かったり、水が抜けなかったりします。

ER駆動部ER5型の場合は、
駆動部上面にある手動レバーを押しながら、
駆動部そのものを回して操作します。

結線時の注意

通常は、駆動部用コ-ドを切断しないで、そのまま操作盤まで配線します。コ-ドを途中で接続する場合は、湿気のないところで行ってください。やむをえず湿気のある場所(地下ピットなど)で接続する場合は、防水処理をきちんと行うようお願いします。防水処理を怠ると駆動部の故障の原因になります。

①コ-ドの被覆をむいて、白,黒の線をそれぞれ1.25の付き合わせスリ-ブで圧着してください。
②圧着部分が接触しないようにビニ-ルテ-プを巻いてください。
③その上から防水のためにエフコテ-プ(自己融着性絶縁テ-プ)を巻いてください。